IKARI 親子向けサイト enjoyobou

TOPへ

01

Nov. 2021

笑ろてるパパがええやん Vol.3

  • Facebookシェア
  • Twitterシェア

「子育ては質と量どちらが大切?」

 

「子育ては期間限定! パパも子育てをどんどん楽しもう」
このようなタイトルでパパ向けイベントや座談会を開催しています。
その中で、「子育ては質と量どちらが大切でしょうか?」という質問をします。

 

子育ては期間限定。
だからこそ、その質を大切にしていきたい。と思いますが、まずは、「質よりも量を大切にしていこう」とお伝えています。
「一緒に過ごす時間」をどれだけとるかです。

 

「子どもと一緒に過ごす時間」をたくさんとるから、子育ての「質」も上がっていきます。
いきなり質が上がるわけではないですね。
子どもと共に過ごす時間の多さが、質の差となり、子どもが育っていく中で、豊かな関係性が育まれていきます。

 

子どもがもう少し大きくなったら、キャッチボールを楽しもう。
一緒にこのゲームをしよう。
将来の相談にのろうといったことも素敵な思いです。

 

しかしながら、子どもが小さい時、生まれた時からの関わりが多いほど、過ごす時間が長いほど、子どもとの関係性は豊かになり、大きくなってからのキャッチボールや将来の相談をする時に、より深く関わりあえる関係性になります。

 

私は長女が生まれた時、子どもが生まれたのだからもっと仕事を頑張らなければと、夢中で仕事をしていました。
もちろん家族を思ってのことです。当時は、何時間働いたかという労働時間が「仕事を頑張る」の評価基準でした。
今でも覚えていますが、「今月は400時間仕事をした! よく頑張ったなぁ」といった感覚です。
とはいえ、仕事の場合は量を増やしても(時間をかけても)質が上がるとは言えないですね。
今だからこそわかることです。

 

ある時、仕事を終えて深夜に帰るとテーブルの上に手紙がおいてありました。
かみさんからでしたが、そこには「本当に大切なものは何なの?」と書かれてありました。

 

かみさんからすれば、子育てを一緒にしてほしい、家族との時間をつくってほしいという願いだったのでしょう。
私は家族を最も大切にしていたつもりですが、つもりであり、当時は想いと行動がズレていました。
想いを手紙でしか言えないような夫婦関係になっていたことも、私の行動の結果だったのかもしれません。

 

それからは、子どもとの時間、家族と過ごす時間を出来るだけ取るよう働き方を考え、調整しながら仕事をするようにしました。
今でこそ当たり前となっていますが、当時は早く帰ることはあまり「良し」とされていない社会環境でしたので、まずは自分が率先して早く帰るようにしました。
また、「仕事を頑張る」ということを、決められた時間内に仕事を終えるだけでなく、きちんと時間内で成果を出していく「仕事を頑張る」に働き方をシフトし、社内共有していきました。

 

こどもと料理

父子料理教室での一枚です。

「パパ」と「料理」はとても相性がよく、
キャベツをちぎり合うような父子遊び的な要素のものから、
おにぎりを子どもと一緒ににぎるや、本格的なこだわり料理までその幅はとても広いです。
遊び感覚も取り入れて、子どもと一緒に料理作りを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 

子どもとの時間がなかなか取れないというパパ。
何をしていいかわからないというパパもいるかもしれません。

 

まずは、「子どもと一緒に過ごす時間を出来るだけつくる」と決める。
ここから始めてみてはいかがでしょうか。
「決める」ことで、「では、働き方をどうしようか」と改めて考える場になるでしょうし、ご自身の歩みの中で、「今、何が最も大切なのだろうか」を少し立ち止まって見つめる機会となるかもしれません。

 

一緒に過ごす時間をたくさんつくるからこそ、子どもとの楽しみ方や新しい関わり方も見えてきます。
パパと子どもだけにするのは少し心配というママもいるかもしれません。
とはいえ、ぜひ、子どもとパパだけの時間もつくってみてください。
その間にママはショッピングや読書など、自分時間を満喫されてはいかがでしょうか。
パパと子どもだけの時間から、きっとまた新たな多様な父子の絆が築かれます。

 

子育ては期間限定。
だからこそ今は、子どもとの時間、家族時間を改めて丁寧に大切に見つめていきたいですね。



ライタープロフィール

株式会社 大阪メック 取締役
(一社)倫理研究所 泉州倫理法人会 会長
堺市男女平等参画推進審議会委員他 元地元小学校PTA会長、おやじの会会長、
仕事は「父親業」
パラレルキャリアとして、
NPO法人の運営、ものづくり企業、産業部品商社の経営、
地域創生活動に参画。
子どもが生まれた当初、「仕事をもっと頑張らねば」とがむしゃらに働くが、「子どもとの時間は期間限定」とかみさんより教えてもらい、働き方、ワークライフバランスを変えていく。
子育てを通して、子どもは地域へのパスポートだと知り、PTAや地域活動に参画。
子どもの成長に合わせたライフデザインを再構築。
現在は、関西各地にて父親の地域ネットワークづくりを推進中。

 


【専門家コラム】

戻る