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Jan. 2025
保護者向け
ママさんのお悩み解決!子どもの手洗いについて
今回は私たちのもとに届いている、手洗いについてのご相談を3つピックアップして、それぞれ解説します。多くのママさん達が抱えている心配ごとです。参考にしていただけると嬉しいです!
1.ちゃんと洗えているのか心配
子どもが一人で手を洗っていても、きちんと汚れを落とせているのかどうか心配ですよね。感染症予防を意識する中、ウイルスや細菌は目に見えないので、余計に心配が募っているママさんもいらっしゃるようです。
手洗いは意外と技術が必要です。手先がまだまだ器用に使えない子どもたちにとっては、簡単ではありません。また、年少さんと年長さんの手洗いの洗い残しを比較したところ、年長さんには手洗い指導の内容を理解して実践できている様子が見られたそうです。ちゃんと洗えているかどうかは、年齢によるものも要因として大きいのでないかと思います。
幼児の手洗いにおいて、大事だとされているのか習慣です。家庭や教育機関での継続的な手洗い指導や声掛けがとても大事です。子どもたちの自主性も育てながら、時々は家族で一緒に洗うなど、工夫してみてはいかがでしょうか!
2.冬は手荒れが気になります!
①アルコール消毒よりも手洗い!
文部科学省では学校における感染対策として、石けんを使った手洗いを推奨しています。アルコール消毒は手洗いができないときの手段として考え、お肌への負担を減らしましょう。保湿成分の入っている商品を選ぶのもおすすめです。
②手洗いはぬるま湯で!
お湯は冷水よりも洗浄力が強く、手指の皮脂が取れてしまうため、手荒れを引き起こします。でも、冷水での手洗いは、寒い季節にはつらいですよね。お肌の保湿を守り、手洗いを疎かにしないために、ぬるま湯で洗いましょう。
③手洗い後はすぐに乾燥!
手は濡れたままにすると角層がふやけて手荒れにつながります。手を洗った後は、必ずハンカチやタオルで水けをやさしくふき取りましょう。
④乾燥が気になるときはクリームなどで保湿!
保湿剤やハンドクリームを塗ってお肌を保護します。手荒れがひどくなってしまったら、保湿するだけでは改善が見られないかもしれません。その際は病院を受診するようにしましょう。
3.手洗いを嫌がります💦
手洗いの時間が短い、石けんをつけてもすぐに流してしまうというお悩みは、本当にたくさん届いています。中には嫌がって逃げてしまう子も!「手洗いは健康を守るために大事なことなんだよ」とお話しても、小さな子供には想像がつきにくいですよね。でも、逆に手洗いが大好きで楽しく行えているという声も届いていますので、その事例をご紹介します!
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「外から帰ってきたら『バイキンいっぱいついてるで~』というと『きゃー』と言いながら急いで手洗いしてくれます。」
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「新年になるため、新しいタオルを掛けたら、娘が『可愛い!』と手を洗ってゴシゴシ拭いていました。子どもが喜ぶアイテムを手洗いのお供にするのは大切だなと思いました。」
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「年長の長女が3歳の次女に、自作の手洗いソングで楽しく手洗いを教えています♪私が洗うように言うよりもよっぽど効果的に、スムーズにしっかりと手洗いできるので、助かっています!」
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「砂時計を使うことで、毎回きちんと手洗いできています!」
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「オリジナルの手洗いソングをつくって、しっかり手洗いしています!」
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「紙せっけんを子どもに買ってあげたら外出先でも楽しく手洗いしてくれます!」
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「手作りの石けんの中にキラキラした宝石みたいなおもちゃを入れてたら、年長さんだった娘がちゃんと手洗いし始めました」
参考文献
・大久保耕嗣(2013年),「保育園における手洗い教室の実施と幼児の手洗い能力の評価」,『環境感染症』,第28巻 第1号。
・公益財団法人日本学校保健会HP 「養護教諭のお仕事 第15回「冬の乾燥と皮膚」」,https://www.gakkohoken.jp/special/archives/category/works/15th,(2025年1月21日アクセス)。
・文部科学省HP 「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル(2023.5.8~)」, https://www.mext.go.jp/content/20230427-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf,(2025年1月21日アクセス)。