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01

Dec. 2022

笑ろてるパパがええやん Vol.16

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男性の育児参画は、社会課題解決に向けたボーリングの一番ピン

改正 育児・介護休業法

令和4年4月、そして10月と育児・介護休業法が順次改正されています。
制度の詳細は割愛しますが、個別周知や企業側からの意向確認など、育児休暇、育休取得や産後パパ育休(出生時育児休業。新設)についてより踏み込んだ制度改正になっています。
昨今、8割以上の男性が育休取得を希望しているにもかかわらず、数年前までの男性の育休取得率は1%台、ようやくここ3~4年で5%となり、一昨年10%を超え、今年度は13.97%となりました。
とはいえ、これを多いと言えるかとなると決してそんなことはなく。
育休取得を希望する男性の割合、そして女性の育休取得率。 共々80%以上となっている中で、この差はまだまだとても大きいものです。
育休を取得したくても、なかなか取得できない現状です。
そんな中で、実は今回の制度変更は劇的な変化につながってきています。
制度改正が始まり、私達FJKと関わりある多くの企業から男性育休取得率が爆上がりという報告も受けています。
これは別に私達がすごいのではなく、法改正通りにやってもらえればそれだけの効果が出るということです。
課題は、法改正をよく知らない企業がまだまだ多いということ。
そして、企業が知らないのだから、多くの社員さん達もまだまだ知らないという現状です。

男性の育休は、誰のため? 何のため?

「男性の子育ては、子ども、ママ、会社、地域社会、そしてパパ自身と5人を幸せにする」と伝えていますが、男性が積極的に育児に参画していくその最初の入り口が育児休暇の取得です。
育休を取得することで、男性が子育てに関わっていく機会は劇的に増えます。
男性が子育てに積極的に関わっていくことで、
子どもの育ちは、ママ1人で行うワンオペ育児に比べ、多様で豊かなものになります。
ママにとっては、チーム夫婦で子育てすることでゆとりと楽しさをもって子育てができるようになり、パートナーシップがより一層育まれていきます。
会社、企業にとっては、男性が育児に関わるほど、その男性はマルチタスクに仕事が出来るようになり、業務の効率化や生産性向上、メンタルヘルス改善にもつながります。
そして、地域・社会にとっては、男性が子育てを通して地域に関わることで、地域の活性化や課題解決、少子化対策にもつながっていきます。
何より、パパ自身にとって、自分自身の人生をとても豊かにしてくれ、自身の父親としての成長にも大きく貢献してくれます。
このように男性の育児参画は、良いことずくめなのですが、その入り口が育児休暇の取得です。

 

我が家の娘の小さかった頃と今。

100年人生の中で。

私たちの寿命はずっと延びてきていますね。
私は今、40代後半ですが、我々40代の半数以上は99歳まで生きるといわれています。
最近生まれた令和世代の日本人の子ども達の半数以上が107歳まで生きるというデータもあります。
寿命が延びていくと当然、働く時間も長くなっていきます。
(今の80代より、我々が80代になった時の方が元気だというデータもあります)
当然定年も延び、働く時間が長くなる中で、だからこそ、多様な働き方をしていく機会が増えていくかとも感じています。
しかしながら、子育ての時間はどうでしょうか。
同じように増えるのかと考えると、決してそうではなく。
子育ては期間限定、人生は伸びていますが、子育ての時間は変わらず限られたものではないでしょうか。

 

パパも子どもたちも素敵な笑顔!

「男性の育児参画が社会課題解決に向けたボーリングの一番ピン」

上記に記した、男性の育児は5人を幸せにすること以外にも、
男性が育児休暇を取得し、育児に積極的に参画することで、ママのワンオペ育児の解消やDV、虐待の防止、離婚の防止や介護離職への歯止め、女性活躍やジェンダー平等社会の実現、働き方改革の推進や100年人生を楽しむこと、QOLの向上や地域活性化、少子化対策にまで。
男性の育児参画が、多くの社会課題解決にむけ、多岐にわたって影響していきます。
その為にも男性の育休取得推進は重要な視点です。

とはいえ、子育ては義務ではなく特権です。
そして、100年人生の中で、子育ては期間限定のプロジェクトXです。
育休は家庭内留学であり、パパ自身をどんどん成長させてくれます。

男性の子育て参画は、本当に良いことづくめです。
諸々書きましたが、
何よりパパ自身が「笑ろてるパパ」として、子育てをどんどん楽しんでいっていただきたい。
子どもとの時間、家族との時間を豊かなものに、大切に紡いでいってほしいです。
皆さんと共に、これからも「笑ろてるパパがええやん!」と「父親の子育てをヤバくする」活動を行ってまいります。

 

ファザーリングジャパン 関西(FJK)のクリスマス会

 
 


 

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ライタープロフィール

株式会社 大阪メック 取締役
(一社)倫理研究所 泉州倫理法人会 会長
堺市男女平等参画推進審議会委員他 元地元小学校PTA会長、おやじの会会長、
仕事は「父親業」
パラレルキャリアとして、
NPO法人の運営、ものづくり企業、産業部品商社の経営、
地域創生活動に参画。
子どもが生まれた当初、「仕事をもっと頑張らねば」とがむしゃらに働くが、「子どもとの時間は期間限定」とかみさんより教えてもらい、働き方、ワークライフバランスを変えていく。
子育てを通して、子どもは地域へのパスポートだと知り、PTAや地域活動に参画。
子どもの成長に合わせたライフデザインを再構築。
現在は、関西各地にて父親の地域ネットワークづくりを推進中。

 
 


【専門家コラム】

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