05
Oct. 2022
衣類の虫食い対策
衣類の繊維を食べ、大切な衣類に虫食いを発生させる虫が「衣類害虫」です。
衣類害虫はふとした拍子に家に入り込むため、「うちは大丈夫だろう」と思っていても知らず知らずのうちに被害にあってしまうことがあります。あなたの家は大丈夫ですか?
今回は、衣類の虫食い被害を防ぐために出来る対策をご紹介します。
被害にあったことのある人は再発防止のため、まだ被害にあったことのない人は被害を未然に防ぐため、是非とも参考にしてください!
■衣類の虫食いが発生する条件とは?
衣類の収納空間で虫食いが発生するのは、
「Step1.衣類害虫が室内に侵入」し、さらにそこが「Step2.衣類害虫にとって居心地の良い空間」であるという2つの条件が揃い、衣類害虫が住み着いてしまう場合です。つまり逆に言えば、この1と2の対策を行えば衣類害虫は生息できなくなるので、衣類の虫食い被害を抑えることが出来るということです。
そこで、今回は2の対策についてお話しします。
■衣類害虫にとって居心地の良い空間とは?
それでは、衣類害虫にとって居心地の良い空間とはどのようなものでしょうか?それは、人目に触れにくく、かつ好きな食べ物がある空間です。衣類害虫の好きな食べ物は、衣類のほか、食品屑、昆虫の死骸、衣類についた汚れやしみなどです。
つまり、暗くて人目に触れにくいうえ、衣類という好物が豊富にあるクローゼットなどは、衣類害虫が生息するのには充分な場所ということ。
逆に言えば、衣類害虫が住み着いてしまわないために、衣類の収納空間を居心地の悪い場所にしてしまえばいい、ということです。
具体的には、以下の対策が有効です。
・衣類は汚れを取り除いた後に収納する➡好きな食べ物を減らす
・防虫剤を使用する➡その空間への侵入を防ぐ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
■衣類は汚れを取り除いた後に収納する
衣類害虫は繊維を好むのはもちろんですが、その中でも汚れやしみのついたものを特に好みます。そのため、着用後の服は洗濯やクリーニング、しみがついている部分はしみ抜きをし、収納をする前に汚れを取り除くようにしましょう。汚れやしみがついた状態の衣類を収納すると、その部分から虫食いの被害が拡大してしまいます。
もちろん、収納空間内をきれいにしておくことも大事な対策です。衣替えの際に清掃も行うとよいでしょう。
■防虫剤を使用する
防虫剤の使用は、衣類害虫対策を行う上で非常に有効です。
防虫剤を使用する際には、以下のことに気を付けましょう。
①用途に合ったものを選ぶ
市販の防虫剤は、それぞれの用途に合わせた蒸散性や剤形で作られています。そのため、クローゼット用、タンス用、衣装ケース用など、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
②使用量を守る
製品パッケージに記載されている使用量を守り、使い過ぎにならないように注意しましょう。
③定期的に交換をする
使用期限を過ぎた防虫剤は効果が弱くなってしまうため、交換しましょう。
④同一の防虫剤を使用する
異なる種類の防虫剤を混用すると、しみや変質の原因となる場合があるため、同一種類の防虫剤を使用するようにしましょう。
■対策を行って快適な生活を
今回は、衣類の収納空間で出来る対策についてお伝えしました。衣類の汚れを取り除いた状態で収納し、かつ衣類用の防虫剤を使用することで、衣類害虫が住み着くのを防ぎましょう。
また、衣類害虫を家の中に侵入させないことも大事な対策です。
そちらについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
https://www.sakulife-ikari.com/3h/clothing_pest2/
【参考文献】
田中良子(2004)、「衣類の害虫と被害・保管について」『繊維製品消費科学』45巻、4号、p. 264-271。
辻井康子(1978)、「被服の保存と虫害」『繊維製品消費科学』 19巻、1号、p. 20-27。
中元直吉(1997)、「3.虫害」『繊維製品消費科学』 38巻、8号、p. 416-423。
イカリ消毒株式会社HP「害虫と商品の情報サイト」https://www.ikari.jp/ (2022年10月4日アクセス)
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