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29

Aug. 2022

衣類害虫って一体なに?その種類と特徴をご紹介

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■クローゼット内の衣服を食い荒らす「衣類害虫」

久しぶりに取り出した洋服に穴が!なんて経験、ありませんか?

特に心当たりがないのに空いている穴、それは衣類害虫の仕業かもしれません。

気づかぬうちにクローゼットに侵入し、大切な衣服を食べてしまう衣類害虫の特徴を、詳しくご紹介します。

 

 

■主な衣類害虫は「カツオブシムシ類」と「イガ類」の2種類

どちらも衣類を加害するのは幼虫の時だけです。

これらの幼虫は動物の毛などの主成分である「ケラチン」を分解し、養分としています。

それでは、カツオブシムシ類とイガ類、それぞれの種類の特徴を見ていきましょう。

 

 

■カツオブシムシ類

衣類害虫として日本で発生するのは、「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」の2種類です。

カツオブシムシ類の幼虫はその名の通り鰹節を好みますが、それだけではなく毛織物や羽毛、皮革なども好んで食べます。一方で成虫になると花粉や花の蜜が主食になり、衣類は食べなくなります。

 

また、カツオブシムシ類は面白い生き物で、光に対する反応が幼虫と成虫で異なります。幼虫は光を嫌って暗闇で生活しますが、成虫になってしばらく経つと光を好むようになり、ある日突然光に向かって飛び立っていきます。

見た目や食べ物の好み、さらには光に対する反応まで、幼虫と成虫でガラッと変わってしまう不思議な生き物ですね。

 

 

■イガ類

衣類害虫として日本で発生するのは、「イガ」「コイガ」の2種類です。

漢字で書くと「衣蛾」「小衣蛾」であるこの虫たちの幼虫は、名前の通り絹織物や毛織物、羽毛、皮革などの衣料繊維を好んで食べます。年に複数世代を繰り返すため、気が付いたころには大きな被害になっていることが多いです。

 

イガもコイガも、幼虫期は巣を作って生活します。

イガの幼虫は食べた繊維を綴りあわせて筒状の巣を作り、その巣から半身を乗り出すようにして巣ごと移動して生活します。幼虫の成長に合わせて巣も大きく作り変えられ、最終的にはその中で蛹になります

一方コイガの幼虫が作る巣はイガほどしっかりしたものではなく、トンネルまたは筒型の不規則な形をしています。この巣は固定されることが多く、巣ごとの移動はしません。

 

 

■衣類害虫から大切な洋服を守ろう!

衣類害虫の幼虫は、衣類以外にも乾燥魚や乾燥肉、玄米、小麦、ペットフードなどを食べます。

そのような食べ物が日常的に溢れていて、かつ一年中快適な人間の家は、衣類害虫にとって四季を問わず絶好の生息環境!また、衣類害虫は体が小さいので、密閉したつもりの衣装ケースの中にも容易に入り込めてしまいます。気が付いていないだけで、もしかしたらあなたの家にも潜んでいるかもしれません。

 

そこで大切なのは、虫食いが起こらないように予防対策を行うこと。衣類用防虫剤の使用は、手軽かつ有効な予防方法です。

「自分の家は大丈夫だろう」と安心せず、しっかりと予防対策を行って、大切な衣類を守りましょう!

 

 

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