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08

Mar. 2021

津波の速さはどれくらい?津波に関する豆知識

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津波イメージ

2011年3月11日東日本大震災で1万9,000人以上の大きな人的被害をもたらした津波 ですが、どのくらいの速度でやってきているのかご存じですか?

そんな津波についての豆知識をご紹介します。

津波の速さはジェット機並み !?

ジェット機

 

はじめにタイトルの答え、津波の速さはなんとジェット機並みにもなるのです。

津波の速度(v)は水深(h)と重力加速度(g)を用いて
v=√gh (m/s)

上記のように計算することができます。

津波の速さ

 

海上保安庁によると日本海の水深は約3,000m 、標準重力加速度(g=9.80655 m/s2)として計算すると、

√(3000 ×9.80655) ≒171.522(m/s)≒617(㎞/h)

2015年4月にJR東海が実施したリニアモーターカーの高速域走行試験では、時速603km。 これよりも速い速度で津波がやってきます!

 

ここでお気付きの方もいると思いますが、水深が浅くなる(=陸地に近づく)ほど速度が落ちます。減速した前方部分に後方部分が追いつくため、波の高さは高くなります。

また、津波の高さが2mを超えると木造家屋が、8mを超えると石造家屋が全面倒壊に至ります。津波は高くなるほどパワーが大きくなるということです。

つまり、津波は陸地に近づくにつれて高さとパワーが大きくなります。

津波が陸地に近づくと波は大きくなる

 

もし海岸近くで地震が発生したら…?

海岸イメージ

 

速やかに避難しましょう!

いくら浅瀬で速度が遅くなるとしても、到底人が走って逃げ切れるものではありません。

海岸近くで地震の揺れを感じたとき、あるいは津波警報が発令している場合は、たとえ津波がなくても高台や、各自治体等が指定する「津波避難ビル」へ逃げましょう。

 
避難所のマーク

 

また、陸側が狭く、海側が広くなっているようなV字型の海岸(湾)では、津波のエネルギーが海岸側に集中し、波高が高くなるため、注意が必要です 。

津波は人が走って逃げきれる速さではありません。この機会にあなたの生活圏にある避難場所を確認しておきましょう。

 
手ぬぐいでペットボトルホルダー

 


参考文献

NPO法人 日本防災士機構(2018年)、『防災士教本』。

日本経済新聞社(2019年)、『警視庁災害対策課ツイッター 防災ヒント110』

気象庁HP「津波発生と伝播のしくみ」https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/generation.html(2021年2月24日アクセス)。

気象庁HP「津波について」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html(2021年2月25日アクセス)。

第九管区海上保安本部海洋情報部「海の豆知識」https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/mame/mamechi.htm(2021年2月22日アクセス)。

内閣府防災情報のページ(2017年)、「津波対策『津波避難ビル等に係る事例集』」http://www.bousai.go.jp/jishin/tsunami/hinan/tsunami_top.html(2021年2月24日アクセス)。

東海旅客鉄道株式会社「リニア中央新幹線『FAQ』」https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/faq/( 2021年2月24日アクセス)。

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